「5円玉 価値のある年号 一覧」について、詳細にお伝えします

【5円玉価値のある年号一覧】について、リンク先も併せて、詳細にお伝えします。

5円玉価値のある年号一覧

１円玉の質問に答えます！

5円玉は、日本の硬貨の中でも特に歴史が長く、そのデザインも時代によって変化してきました。現在流通している穴あき黄銅貨だけでなく、過去には金貨として発行されていた時期もあります。ここでは、近代以降に発行された5円玉の中から、特に価値のある年号と、その理由について詳しく解説します。記念硬貨やエラー貨幣については言及しません。

5円玉の種類とデザインの変遷
まず、5円玉の大きな区分として、大きく2つのタイプに分けられます。

黄銅貨幣（楷書体）（フデ五）：昭和２４年(1949年)から昭和３３年(1958年)にかけて発行された5円玉で、文字が筆で書かれたような楷書体で表現されています。通称「フデ五」と呼ばれ、コレクターの間で人気があります。

黄銅貨幣（ゴシック体）：昭和３４年(1959年)以降に発行されている現行の5円玉で、文字がゴシック体で表現されています。

この2つのデザインの違いが、価値を見極める上での重要なポイントの一つとなります。

価値のある5円玉の年号と特徴
1. 黄銅貨幣（楷書体）（フデ五）の5円玉（昭和２４年(1949年)～昭和３３年(1958年)）
楷書体の5円玉は、全体的に発行枚数が少ない傾向にあり、特に以下の年号は高い価値を持つことがあります。

昭和２７年(1952年)銘:

特徴と理由: 楷書体の5円玉の中でも、特に発行枚数が少ない年として知られています。約550万枚と記録されており、これは他の年の楷書体5円玉と比較しても顕著に少ない数字です。そのため、流通量が少なく、未使用品であれば数千円から1万円以上の価値がつくこともあります。使用済みの状態の良いものでも、数百円程度の価値が見込まれることがあります。

昭和３２年(1957年)銘:

特徴と理由: 昭和２７年(1952年)ほどではないものの、こちらも発行枚数が比較的少ない年号です（約1000万枚）。楷書体の最終期に近く、発行枚数が絞られた時期にあたります。未使用品であれば数百円から千円程度の価値が期待できます。

2. 穴なし5円黄銅貨(黄銅貨幣（無孔）（昭和２３年(1948年)～昭和２４年(1949年)）
特徴と理由: 昭和２３年(1948年)から昭和２４年(1949年)）にかけて短期間のみ発行された、中央に穴が開いていない5円玉です。戦後の物資不足の影響で、穴を開ける工程を省略したためにこのようなデザインになりました。

発行枚数は比較的多いものの、現行の穴あき5円玉とは明確に異なるデザインのため、コレクターからの需要があります。特に状態の良い未使用品であれば、数百円から数千円の価値がつくことがあります。流通品でも、状態が良ければ額面以上の価値が見込まれることがあります。

3. ゴシック体の5円玉(黄銅貨幣（ゴシック体）)（昭和３４年(1959年)～現在）
ゴシック体の5円玉は、基本的に大量に発行されているため、流通品であれば額面通りの価値がほとんどです。しかし、一部の年号は発行枚数が極端に少なく、高値で取引されることがあります。

平成２２年(2010年)銘～平成２５年(2013年)銘:

特徴と理由: この期間の5円玉は、1円玉と同様に「流通不発行」の年号として知られています。つまり、一般流通を目的とした製造がほとんど行われず、主に貨幣セット（ミントセットやプルーフセット）に組み込まれる形で製造されたため、市場に出回っている数が極めて少ないです。

平成２２年(2010年)（約51万枚）

平成２３年(2011年)（約50万枚）

平成２４年(2012年)（約65万枚）

平成２５年(2013年)（約55万枚）

■超レアコイン：貨幣セット（ミントセット）分しか発行されなかった硬貨

キャッシュレス決済の普及により、硬貨の需要が減少したことが背景にあります。これらの年号の5円玉は、未使用品であれば数千円から数万円の価値がつくことも珍しくありません。流通品であっても、その希少性から数百円から千円を超える価値が見込まれます。

令和以降の年号:

特徴と理由: 令和に入ってからも、キャッシュレス化はさらに進展しており、5円玉を含む硬貨の製造枚数は引き続き少ない傾向にあります。そのため、令和の初期の年号の5円玉も、将来的に価値が上昇する可能性があります。現時点では、流通量が少ないため、未使用品や状態の良いものは額面以上の価値を持つことがあります。

価値を見極める際のポイント
5円玉の価値を判断する際には、年号による希少性に加えて、以下の要素が重要です。

状態: 硬貨の保存状態は価値に直結します。傷や汚れ、摩耗がほとんどない「未使用品（UNC）」や「完全未使用品（FDC）」と呼ばれる状態のものは、特に高値で取引されます。

流通不発行: 先述の平成２２年(2010年)～平成２５年(2013年)のように、一般流通にほとんど出回っていない年号の硬貨は、その希少性から高い価値が付きます。

まとめ
日常的に目にする5円玉の中にも、特定の年号やデザインによって高い価値を持つものが存在します。特に、昭和の楷書体（フデ五）(黄銅貨幣（楷書体）)や、平成に入ってからの発行枚数が極端に少ない「流通不発行」の年号は注目すべき点です。もし手元に古い5円玉や、発行枚数が少ないとされる年号の5円玉がある場合は、その状態を確認し、専門の買取業者や古銭商に相談してみることをお勧めします。思わぬお宝が眠っているかもしれません。